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あなたは大丈夫?シンスプリントの原因って?
前回まででシンスプリントを我慢するコワさをお伝えしてきました。
我慢していても治るものではないのでしっかりと治すしかありません。
ところで同じ練習をしていてもシンスプリントになる人とならない人がいますが、そもそも何が原因で起こるのでしょうか?
シンスプリントの原因
①筋肉の硬さ
スネにはたくさんの筋肉がついています。これらが硬くなることでスネの骨を引っ張り、炎症を引き起こすのが基本的な原因です。
シンスプリントの原因になりやすい筋肉はスネの内側にあるヒラメ筋、後脛骨筋といわれていますが、注意しなければいけないのはスネから足の指まで伸びている筋肉たちです。これらが硬くなると脛を引っ張るだけでなく、足の着き方や地面の蹴り方にまで影響を及ぼすので、非常にやっかいです。
②身体が硬い
筋肉の硬さとは別に、身体全体の柔軟性が低いと、シンスプリントになりやすい傾向があります。そもそも柔軟性が低い子はシンスプリントに限らず様々なケガをしやすいのでストレッチはしっかりとしておきましょう。私達は、股関節が硬い選手が特にシンスプリントになりやすいと考えております。
③シューズがあっていない
足に合わないシューズは、中で足がずれる為、安定しにくく筋肉に負担がかかります。さらに踏ん張る為に前述した足の指の筋肉が必要以上に頑張らなければいけなくなるため、筋肉が硬くなりシンスプリントの原因になります。
成長期は足がすぐ大きくなる為、今のサイズよりも少し大きめのシューズを買うことも多いと思いますが、練習で使うシューズはサイズを気にしてあげた方が良いのではないかと思います。シンスプリントになってしまうと、結局シューズが何足も買えるほど治療費がかかってしまいますので( ;∀;)
④こするように走る
身体の使い方のクセの中で最もシンスプリントとの関連が深いのが走り方です。さらに言えば、地面の蹴り方です。
傾向としては地面をこするように蹴って走る選手はシンスプリントのなりやすいです。なぜかというと、こするように蹴るとふくらはぎや足の指の筋肉をメインで使うことになります。地面を叩き付けるように走るとお尻の筋肉を使います。スピードやパワーもお尻の筋肉の方が圧倒的に強いので、我々はこちらを使えるようにおススメしております。
⑤練習法や練習環境
ダッシュ&ストップや切り返しの運動などはスネに強い負担がかかります。また、砂地や芝生よりも体育館などの滑らない足場の方が負担がかかります。
つまり、体育館でのシャトルランなどはもっともシンスプリントに影響が大きいトレーニングと言えます。
スネが痛い時は絶対に避けましょう。
練習内容や環境などは選手が自分で決められるものではないので、指導者や親御さんの理解や協力が必要になります。
参考にしていただけると幸いです。
⑥まとめ
このように身体の特徴から使い方、練習内容まで、一つ一つ見直していく必要があります。
しかし、これを読んで「こんなの無理!」「できっこないよ!」と思う方は少ないのではないでしょうか?
小さなことから意識する。親や指導者が協力する。これさえできれば、シンスプリントの発生はグンと少なくなりますし、万が一なってしまっても、あまり悪化することなく快方に向かうことができると思います。
そして、大事なのは「治療法」です。
いくらリスクを減らしても、治療法が「マッサージだけ」や「湿布だけ」では治るものも治りません。
次回はシンスプリントの治療法をお伝えしていきますのでお楽しみに!!
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