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スポーツをしている方必見!野球肘・テニス肘の違いとセルフチェック方法
							
					
はじめに
肘の痛みで整骨院に来院される方はとても多く、その中でも良く耳にするのが「野球肘」と「テニス肘」です。名前は似ていますが、実際には痛みが出る場所や原因、年齢層に大きな違いがあります。
「自分の肘の痛みはどちらなのか分からない」という声も多いため、今回は野球肘とテニス肘の違い、そしてご自宅でできるセルフチェック方法について詳しく解説します。
野球肘とは
野球肘とは、投球動作を繰り返すことで肘の内側に過度な負担がかかり、炎症や損傷が起こる障害です。特に成長期の子どもに多く、骨や軟骨がまだ未発達な状態で投げ込みすぎると発症しやすいといわれています。
野球肘の主な特徴
・投球時に肘の内側が痛む
・肘の曲げ伸ばしで違和感や引っかかりを感じる
・ボールを投げる時に力が入らない
・成長期の小中学生に多い
放置してしまうと関節内に骨の欠片(遊離体)ができたり、将来的に肘の動きに制限が残る場合もあります。
テニス肘とは?
テニス肘は、正式には「上腕骨外側上顆炎」と呼ばれ、肘の痛みが出る障害です。ラケットスポーツをする人に多いため「テニス肘」と呼ばれますが、実際にはテニスをしていない方にもよく見られます。
テニス肘の主な特徴
・タオルを絞る、ドアノブを回すと肘の外側が痛い
・重い物を持ち上げると痛みが出る
・手首を反らす動作で痛みが強まる
・30~50代の大人に多い
パソコン作業や料理、掃除など日常動作でも悪化しやすいため、「家事肘」「主婦肘」とも呼ばれることもあります。
野球肘とテニス肘の違い
項目 | 
野球肘 | 
テニス肘 | 
痛む場所 | 
肘の内側 | 肘の外側 | 
| 原因動作 | 投球動作の繰り返し | 手首や前腕の使い過ぎ | 
| 好発年齢 | 成長期の子ども | 30-50代 | 
| 主な症状 | 投球時の強い痛み | 物を持つ・絞る動作で痛い | 
| 放置リスク | 骨・軟骨の損傷、変形 | 慢性化して日常生活に支障 | 
同じ「肘の痛み」でも、原因や痛む部位は全く異なることが分かります。
セルフチェック方法
野球肘のセルフチェック
- 肘を伸ばし、手のひらを上に向けると肘の内側に痛みが出る
 - 投球動作を再現すると痛みや違和感がある
 - 肘を曲げ伸ばしすると引っかかる感覚がある
 
テニス肘のセルフチェック
- 手首を手の甲側に反らし、その状態で押さえると痛い
 - ペットボトルやフライパンを持ったときに肘の外側が痛む
 - タオルを絞る動作で痛みが強まる
 
セルフチェックである程度の見分けは可能ですが、強い痛みがある場合や症状が続く場合は必ず専門家に相談しましょう。
予防とセルフケア方法
野球肘の予防
- 投球数を制限し、無理な投げ込みを避ける
 - 投球前後に必ずストレッチを行う
 - 体幹や下半身を強化し、腕への負担を減らす
 
テニス肘の予防
- ラケットや道具の握り方を工夫する
 - 手首や前腕のストレッチを習慣化
 - 重い物を持つときは両手を使い、負担を分散させる
 
共通するセルフケア
- 痛みが強いときはアイシングで炎症を抑える
 - 運動後はストレッチで柔軟性を保つ
 - サポーターやテーピングで負担を軽減する
 
整骨院でできること
整骨院では、炎症を抑えたり筋肉の緊張を緩めたりする施術に加え、姿勢やフォームの指導も行います。
- ハイボルト療法で痛みの原因を特定し、炎症を鎮める
 - 手技やストレッチで筋肉の硬さを和らげる
 - 骨盤や体幹のバランスを整え、再発を防ぐ
 - 自宅でできるセルフケアやトレーニング指導
 
単に痛みを和らげるだけでなく、「なぜ肘に負担がかかるのか」を突き止めて改善していくことが大切です。
よくある質問(Q&A)
Q. 野球肘やテニス肘は自然に治りますか?
A. 軽度であれば一時的に痛みが和らぐこともありますが、原因を解決しなければ再発しやすく、慢性化する恐れがあります。
Q. 湿布を貼っていれば治りますか?
A. 湿布は炎症を和らげる効果がありますが、それだけでは根本的な改善にはなりません。負担の原因を取り除く必要があります。
Q. 手術が必要になることはありますか?
A. 重度の場合には手術が検討されることもありますが、多くは保存療法や施術で改善可能です。
まとめ
「野球肘」と「テニス肘」はどちらも肘の障害ですが、痛む場所や原因は大きく異なります。セルフチェックである程度の判断はできますが、自己流のケアだけでは悪化してしまう場合もあります。特に成長期の子どもや、日常生活に支障が出ている大人の方は、早めに整骨院や専門機関で相談することが重要です。当院では、一人ひとりの状態に合わせた施術と再発予防のアドバイスを行っています。肘の痛みでお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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